主な内容に移動
Blog

契約管理とは?契約書管理との違いと3つの管理方法をわかりやすく解説

Author ドキュサイン
ドキュサイン

概要8分で読み終わります

※本記事は2026年7月時点の法令・情報に基づいています。

契約管理を見直したいものの、紙・PDF・電子契約・Excel台帳が散らばり、何から手をつけるべきか迷っていませんか。

契約書を一元管理し、更新期限や解約通知、担当者、閲覧権限、変更履歴まで整理できれば、探す手間や見落としを減らし、監査にも備えやすくなります。

この記事では、契約書管理との違い、管理できていない場合のリスク、紙・Excel・契約管理システムの特徴、見直しを検討すべきタイミングまで、実務に沿ってわかりやすく解説します。

契約管理は「契約書の保管」だけでは終わらない業務

契約管理とは、締結した契約書を保存するだけでなく、契約の作成、確認、承認、締結、履行、更新、解約までを継続して管理する業務です。

紙の契約書やPDF、電子契約、Excel台帳が別々に保管されていると、必要な情報を探せないだけでなく、自動更新や解約の期限を見落とすおそれがあります。そのため、契約書の保存場所をまとめ、相手方、契約期間、担当者、更新条件などを一覧で確認できる状態を整えることが重要です。

さらに、閲覧できる人を適切に制限し、変更履歴や操作記録を残すことで、情報漏洩を防ぎ、監査や社内確認にも対応しやすくなります。

契約管理は、契約書をしまう作業ではなく、会社の損失やトラブルを防ぎ、必要な判断を期限までに行うための業務基盤です。

契約管理と契約書管理の違い

契約管理と契約書管理の違いは、管理する範囲にあります。

契約管理は、契約書を作る前の申請や確認、社内承認、締結後の保管、契約内容の実行状況、更新、解約までを継続して管理する業務です。対して、契約書管理は、締結後の契約書を保管し、必要なときに探せるように管理します。

比較する項目

契約書管理

契約管理

主な目的

締結後の契約書を整理して保管・管理する

契約の開始から終了までを適切に進める

管理する時期

主に契約締結後

申請前から更新や解約まで

管理する情報

契約書の保存場所やファイル

契約期間、担当者、承認状況、更新条件、変更履歴

防ぎやすい問題

契約書を見つけられない状態

期限の見落とし、担当者の不明確さ、判断の遅れ

契約管理が契約の始まりから終わりまでを扱うのに対し、契約書管理は書類の保存を中心とする点が大きな違いです。

更新期限の見落としや担当者の不明確さを防ぐには、保管場所だけでなく、契約期間、解約通知期限、主管部署、担当者、変更履歴まで管理する必要があります。

適切に管理すれば必要な契約情報をすぐ確認でき、更新・解約の判断の遅れも防ぎやすくなります。

契約管理ができていないと起こる5つのリスク

契約管理が不十分だと、期限の見落としや契約書の紛失だけでなく、担当者の退職による情報不足、法令対応の不備、監査で説明できない状態に陥りかねません。

管理できていない情報

起こり得る問題

更新日や解約通知期限

不要な契約が自動更新される

契約書の保存場所

必要な条件をすぐ確認できない

担当者や判断の経緯

退職や異動で情報が失われる

取引条件や支払期日

取適法やフリーランス法への対応が漏れる

閲覧や変更の履歴

監査やトラブル時に説明できない

契約書を保管するだけで安心せず、期限、担当者、保存場所、変更履歴まで継続して管理しましょう。

1. 自動更新・解約期限の見落としで無駄なコストが発生する

契約の満了日だけを記録していても、自動更新や解約の期限を管理していなければ、不要な契約がそのまま続くおそれがあります。

自動更新の契約では、満了日より前に更新を断る通知を出さなければならない場合があるため注意が必要です。

満了日、自動更新の有無、解約通知期限、更新を判断する担当者を台帳に記録し、社内確認や取引先との交渉に必要な時間を考えて、早めに通知が届く仕組みを整えましょう。

2. 契約書が見つからず確認・対応が遅れる

契約書が紙のキャビネット、共有フォルダ、メール、電子契約サービスなどに分散していると、必要な書類をすぐに見つけられません。

取引条件や解約方法を確認したい場面で探索に時間がかかり、社内の回答や取引先への対応が遅れる可能性があります。

契約名、相手方、締結日、保存場所を同じルールで記録し、紙と電子の契約をまとめて検索できる状態にすることが、対応の遅れを防ぐ基本です。

3. 担当者が辞めると契約内容がわからなくなる

契約情報を担当者の記憶や個人のExcel、メールだけに頼っていると、その人が退職や異動をした際に経緯がわからなくなります。

契約を結んだ目的、更新の判断、取引先との話し合いの内容が引き継がれず、残った社員が一から確認し直す事態になりかねません。

主管部署、担当者、承認者、更新判断者、関連する変更契約を記録し、誰が代わっても必要な情報を確認できる形に整えることが大切です。

4. 法令で求められる契約条件・支払期日の管理が漏れる

契約書や注文書、請求書などの管理がばらばらだと、契約条件や支払に関する情報を正しく確認できず、取適法やフリーランス法への対応漏れにつながりかねません。

2026年1月1日から、「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」(通称:取適法、旧下請法)が施行されました。2026年1月1日以降に発注する対象取引では、発注内容や代金、支払期日などの明示と、取引記録の作成・保存が求められます。

また、フリーランス法では、対象となる業務委託をした場合、業務内容や報酬額などの取引条件を書面または電磁的方法で直ちに明示する必要があります。報酬の支払期日は、原則として給付を受領した日から60日以内のできる限り短い期間内で定め、その期日までに支払います。

明示・支払・記録保存の対応漏れを防ぐため、経理担当者も必要な情報を確認できる管理体制を整えましょう。

参考:

関連記事:【宮川弁護士解説】フリーランス新法・下請法「施行後」のリアル。PDFとExcel管理では防げない支払遅延リスクと、契約データ管理の鉄則

5. 誰が見たか・変更したかを説明できなくなる

契約情報を自由に閲覧、編集、削除できる状態では、情報漏洩や誤った変更が起きても原因を確認できません。

監査やトラブル対応では、誰がいつ契約書を見たのか、どの情報を変更したのか、どの版が最新版なのかを説明できることが重要です。

閲覧、編集、承認、削除の権限を担当業務に応じて分け、操作記録と変更履歴を残すことで、不正やミスを防ぎ、社内外への説明責任も果たしやすくなります。

契約管理の3つの方法とそれぞれができること

契約管理の方法は、紙、Excel台帳、契約管理システムの3つに分けられます。

それぞれの管理方法ができることと、課題、AIによる補助については次の表のとおりです。

管理方法

主にできること

課題

AIによる補助

紙の契約書

原本をそのまま保管する

検索、期限管理、共有に手間がかかる

紙単独では利用できず、読み取りに対応するシステムへの登録が必要

Excel台帳

契約情報を一覧にまとめる

入力漏れ、更新忘れ、表記のばらつきが起こりやすい

利用環境や連携ツールによる

契約管理システム

検索、期限通知、権限、履歴をまとめて管理する

登録方法や担当者を決めないと運用が定着しない

製品によっては、契約書から相手方、日付、期限などを読み取って入力を補助する

どの方法が適しているかは、契約件数、利用する部署、期限通知や権限管理の必要性によって異なります。

まずは自社で必要な管理機能を整理し、運用できる方法を選びましょう。

1. 紙の契約書で管理する|保管コストと探す手間が課題

紙での管理は、契約書の原本をそのまま保管できる一方、契約が増えるほど整理や検索に手間がかかります。

保管場所が部署ごとに分かれていると、必要な契約書の所在がわからず、担当者に確認しなければ見つからないこともあります。

まずは、契約名、相手方、締結日、保管場所を台帳に記録し、原本を置く場所と持ち出しのルールを決めて、紛失や最新版の取り違えを防止しましょう。紙を読み取って電子化する場合も、台帳への登録まで行うことが重要です。

2. Excel台帳で管理する|最低限の項目と限界

Excel台帳は、費用を抑えて契約情報を一覧化したい会社に向いています。

基本的な検索と期限確認をするために、以下の項目は最低限記録しておきましょう。

  • 契約名

  • 相手方

  • 締結日

  • 開始日

  • 終了日

  • 自動更新の有無

  • 解約通知期限

  • 主管部署

  • 担当者

  • 保管場所

  • 最新版かどうか

ただし、複数人が更新すると入力方法がばらつきやすくなります。また、期限通知、細かな閲覧制限、変更履歴の確認、関連契約の紐づけまで求める場合は、管理が複雑になりやすい点にも注意が必要です。

3. 契約管理システムで管理する|検索・通知・権限・履歴

契約管理システムは、契約書と台帳情報をまとめ、検索、期限通知、閲覧権限、変更履歴をひとつの仕組みで管理したい会社に向いています。利用できる機能は、製品・プラン・設定によって異なります。

閲覧権限とは、契約ごとに見られる人や操作できる人を分ける設定です。紙の契約書を読み取って登録したり、電子契約の情報をまとめたりできれば、部署をまたいだ確認もしやすくなります。製品によっては、AIやOCRと呼ばれる文字読み取り技術を使い、契約書から相手方、日付、期限などを抽出して入力を補助できます。

ただし、特定の担当者への偏りを防ぐために、システム導入前に登録担当者や更新判断者を決めておきましょう。また、AI補助の抽出結果はそのまま信用せず、自社の契約書で正確に読み取れるかを人が確認することもポイントです。

関連記事:契約書の電子化とは?4つの方法と法律・進め方をわかりやすく解説

契約管理で押さえておくべき4つのポイント

契約管理では、契約書を保管するだけでなく、必要な情報をすぐ確認できる状態を作ることが重要です。

次の表では、押さえるポイントとそれぞれが管理する情報、その結果どのような問題を防ぎやすくなるのかをまとめました。

押さえるポイント

管理する情報

防ぎやすくなる問題

一元管理

契約名、相手方、契約期間、担当者、保管場所

契約書が見つからない、最新版を判断できない

期限管理

終了日、自動更新の有無、解約通知期限

不要な契約の継続、解約手続きの遅れ

アクセス権限

閲覧、編集、承認、削除ができる人

情報漏洩、誤操作、不正な変更

履歴の記録

変更内容、承認者、操作した日時

監査やトラブル時に経緯を説明できない

契約書と契約情報を同じ管理方法で整理すれば、更新漏れや情報漏洩を防ぎやすくなり、監査や社内確認にも円滑に対応できます。

1. 契約書と契約情報を一元管理する

一元管理とは、書類を同じ場所に置くだけでなく、紙と電子を含む契約情報をまとめて検索できる状態にすることです。

紙の原本、PDF、電子契約サービス、Excel台帳が別々に管理されていると、探すたびに複数の場所を確認しなければならず、紛失や最新版の取り違えのリスクが高まります。

契約名、相手方、締結日、契約期間、担当者、保管場所を同じ管理ルールで記録し、変更契約や覚書も元の契約と紐づけましょう。これにより、どの内容が現在有効なのか判断しやすくなります。

2. 契約の更新・解約の期限を管理する

期限管理では、契約の終了日だけでなく、自動更新の有無や解約通知期限まで記録することが重要です。

自動更新契約では、満了日より前に更新を断る通知を出さなければ、不要な契約が続くことがあります。

台帳には、終了日、更新条件、解約通知期限、更新を判断する担当者を登録します。通知が届いた後に、利用状況や費用対効果を確認し、更新、解約、条件の見直しを決める流れまで定めておきましょう。このとき、通知後に誰が何を確認するかも、あらかじめ明確にしておきます。

3. 契約書へのアクセス権限を管理する

契約書には、価格条件、個人情報、従業員情報、機密事項などが含まれるため、誰でも自由に閲覧や編集ができる状態は避ける必要があります。

アクセス権限とは、利用者ごとに閲覧、ダウンロード、編集、承認、削除などの操作を分ける設定です。法務、営業、経理、人事など、担当業務に必要な範囲だけ利用できるようにします。

とくに、人事契約や役員関連、大口取引などは、セキュリティの観点から部門単位ではなく個人ごとの権限設定も検討することが重要です。

4. 契約の変更履歴・承認履歴を記録する

契約情報を変更した経緯や承認した人を記録しておくと、監査やトラブルの際に説明しやすくなります。

変更履歴とは、誰がいつ、どの情報を修正したかを確認できる記録です。承認履歴には、誰が内容を確認し、締結や更新を認めたかを残します。

これらがないと、古い契約書を最新版と誤認したり、無断で変更されても原因を追えなくなります。契約書の版、変更内容、承認者、操作記録を残し、後から経緯をたどれる状態を整えましょう。

【ケース別】契約管理の見直しを検討すべきタイミング

契約管理は、契約書が見つからない、期限対応が遅れる、変更の経緯を説明できないといった問題が表面化する前に見直すことが重要です。

以下からは、ケース別に管理方法を見直すべきタイミングを解説します。

ケース1|部署をまたいで契約を確認する必要が出てきた

複数の部署が同じ契約を確認するようになったら、保管場所や台帳の見直しが必要です。

法務は契約内容、営業は取引条件、経理は金額や支払条件を確認するため、部署ごとに別のファイルを持つと情報が食い違いやすくなります。

紙、PDF、電子契約を共通の台帳で一元管理し、相手方、契約期間、担当者、保管場所をまとめて検索できる状態にしましょう。変更契約や覚書も元の契約と紐づけておけば、現在有効な内容を誰でも判断できます。

ケース2|期限通知や権限管理を手作業で回せなくなった

Excelや予定表への手入力で更新期限を管理しきれなくなったら、契約管理システムを検討する時期です。

契約が増えると、終了日、自動更新、解約通知期限の入力漏れや通知忘れが起こりがちです。とくに人事契約や大口取引など、契約ごとに閲覧できる人を分けたい場合は、共有フォルダだけでは細かな管理が難しくなります。

期限通知、閲覧や編集の権限設定、操作履歴をまとめて管理できる製品を選べば、担当者の負担と手作業によるミスを減らしやすくなります。

ケース3|監査や取引先対応で契約の履歴を求められた

監査や取引先とのトラブルで契約の経緯を求められたとき、すぐ説明できない場合は管理体制を見直すタイミングです。

誰が内容を確認したのか、いつ条件を変更したのか、どの契約書が最新版なのかを示せなければ、社内の確認に時間がかかります。変更履歴、承認履歴、閲覧や編集の操作記録を残し、契約書の版ごとの違いを追える状態にすることが重要です。

必要な資料を速やかに出せる体制は、監査対応だけでなく、内部統制や取引先への説明にも役立ちます。

契約管理システムで契約書の登録・管理を効率化できる

契約管理システムを活用すると、契約書の登録から検索、期限確認までを効率化できます。リスクの確認や権限・履歴の管理に対応するかは、製品・プラン・設定によって異なります。

管理業務

従来の手入力による管理

契約管理システムによる管理

契約情報の登録

担当者が契約書を読み、日付や相手方を台帳へ入力する

製品によってはAIが契約書を読み取り、登録項目を自動で抽出する

期限の確認

終了日や解約通知期限を予定表などで個別に確認する

製品によっては、登録した期限に応じて通知し、確認漏れを防ぎやすくする

リスクの確認

担当者が契約書を読み、注意すべき条件を探す

製品によっては、注意が必要な条項や期限の確認をAIが補助する

権限と履歴

共有フォルダでは閲覧範囲や変更経緯を把握しにくい

対応する製品では、閲覧できる人を分け、変更や操作の記録を残せる

対応するDocusign IAMの製品・機能を活用すれば、契約の締結だけでなく、締結後の契約書や期限、権限、履歴を扱い、契約情報を探す作業と管理する作業を一元化しやすくなります。また、AIや文字読み取り技術が契約書から日付や相手方などの抽出を補助し、手入力の負担を減らします。利用できる機能は対象プランによって異なるため、抽出結果は人が確認しましょう。

更新判断や監査対応に必要な情報をすぐ確認できる体制を整えることで、担当者の負担を抑えながら契約管理を続けられます。

契約管理を定着させる3つの運用ルール

契約管理を定着させるには、システムや台帳を用意するだけでは不十分です。

誰が登録し、誰が更新や期限判断を行うのかを決め、紙と電子を同じ基準で扱い、定期的に情報を見直す必要があります。

運用ルールを明確にすることで、担当者任せの管理や更新漏れを防ぎやすくなります。

1. 登録・更新・期限判断の担当者を決めておく

契約管理では、登録する人、情報を更新する人、更新や解約を判断する人をあらかじめ明確にしておきましょう。

担当が曖昧だと、契約書は保存されても台帳に登録されず、異動や変更があっても古い情報が残ります。期限通知が届いても、誰が確認するのか決まっていなければ対応は進みません。

主管部署、登録担当者、承認者、更新判断者を記録し、異動や退職の際に引き継ぐ流れまで決めておくことで、担当者が代わっても管理を続けられます。

2. 紙の契約と電子契約を同じルールで管理する

紙の契約と電子契約は、保存場所が異なっても同じ管理項目と基準で管理しましょう。

紙はキャビネット、電子契約はサービス内、PDFは共有フォルダという状態では、会社全体の契約をまとめて確認できません。

契約名、相手方、契約期間、担当者、原本の所在、保存先を共通の台帳に登録し、変更契約や覚書も元の契約と紐づけましょう。現在有効な内容を判断しやすくなり、検索や期限管理の抜けも防げます。

3. 契約の棚卸しを定期的に行う

契約情報は登録したままにせず、定期的に棚卸しを行う必要があります。棚卸しとは、保存されている契約書と台帳の内容を照らし合わせ、情報が正しいかを確認する作業です。

終了した契約が有効なままになっていないか、担当者や保存場所が変わっていないか、変更契約が反映されているかを確認します。

紙原本の所在、最新版、閲覧権限、更新期限も見直し、誤りを修正することで、監査や社内確認の際にも正確な情報をすぐ示せます。

契約管理に関するよくある質問

契約管理を始める際は、保管場所に集めることだけでなく、対象となる文書、登録項目、期限、担当者、閲覧できる人を整理する必要があります。

ここでは、電子契約サービスとの違いや期限管理、法令対応、過去の契約書の扱いなど、実務で迷いやすい疑問に答えていきます。

Q1. 契約管理は何から始めればいいですか?

社内にある契約書と保管場所の棚卸しから始めましょう。

基本契約書だけでなく、個別契約、覚書、変更契約、発注書なども対象候補に含め、紙のキャビネット、共有フォルダ、メール、電子契約サービスを確認します。

その後、契約名、相手方、締結日、終了日、自動更新の有無、解約通知期限、担当者、保管場所を台帳に登録します。

ツールを先に選ぶのではなく、何を誰が管理するかを決めることが出発点です。

Q2. 電子契約サービスに保存していれば契約管理は不要ですか?

電子契約サービスに保存されていても、会社全体の契約管理が不要にはなりません。

紙の契約書や別のサービスで締結した契約、メールで受け取った文書が残っていれば、情報は分散したままです。電子契約サービス上の契約も共通の台帳に載せ、相手方、契約期間、担当者、自動更新、解約通知期限を横断して確認できる状態にします。

締結した場所に関係なく、会社が持つ契約をまとめて探し、期限や責任者を把握できる状態を整えましょう。

関連記事:電子署名とは?仕組みとやり方、導入時の注意点をわかりやすく解説

Q3. 契約の期限管理は、満了日を登録しておけば十分ですか?

満了日の登録だけでは不十分です。

自動更新の契約では、満了日より前に更新を断る通知期限が設けられていることがあり、その日を過ぎると契約が継続する可能性があります。

終了日、自動更新の有無、解約通知期限、中途解約の条件、契約更新を判断する担当者を登録しましょう。通知も満了日の直前ではなく、利用状況や費用対効果を確認し、取引先と交渉する時間を考えて設定します。

あわせて期限通知後の確認と、承認の流れも決めておきましょう。

Q4. 契約書にシステムを導入すれば、法令対応も自動化できますか?

契約管理システムを導入しても、法令対応のすべてを自動化できるわけではありません。

システムは、電子データの保存、検索、閲覧権限、変更履歴、操作記録などを整える助けになりますが、対象文書や保存方法が法令の要件を満たすかは会社側の確認が必要です。

電子帳簿保存法では、電子取引で受け取ったデータをそのまま保存し、改ざん防止に対応することに加え、原則として日付、金額、取引先で検索できることが求められます。ただし、一定の条件に該当する場合は検索要件が不要となる措置や猶予措置があります。責任者と社内規程も定め、機能と運用の両方で対応しましょう。

参考:国税庁|電子帳簿等保存制度を活用して、デジタル化をさらに進めてみませんか?(令和8年6月) 新しいタブで開く

関連記事:電子帳簿保存法とは?義務になる書類と緩和措置をわかりやすく解説

Q5. 過去の契約書もすべてシステムに登録すべきですか?

過去の契約書を一度にすべて登録する必要はありません。

まずは現在有効な契約、自動更新がある契約、解約通知期限が近い契約、金額や機密情報が多く記載された契約など、管理上の重要度が高いものから進めるのが現実的です。次に、取引先から確認を求められやすい契約や変更契約、覚書を元の契約と紐づけます。

終了済みの契約も、保存義務や監査対応のために必要なものは所在を記録しておきましょう。優先順位を決めて段階的に登録することが定着につながります。

契約管理を効率化するならDocusign

契約件数が増えるほど、手入力と目視確認だけで期限や権限、履歴まで管理し続けることは難しくなります。

Docusign IAM は、契約の作成、締結、活用のプロセスを1つのプラットフォームで支援します。Docusign CLMは、2025年のGartner「Magic Quadrant for Contract Life Cycle Management」で6年連続のリーダーに選出されています。

締結済みの契約は、一部のIAMプランに含まれるDocusign Agreement Managerで一元的に保存し、属性やキーワードで検索できます。また、契約書内の重要な項目の抽出をAIが補助し、契約更新などの重要な節目を事前に通知できます。細かなアクセス権限の設定やユーザーアクティビティの追跡も、契約情報の共有と監査対応を支援します。

Docusign Irisは、IAMプラットフォームの一部として提供されるAIエンジンです。契約書内の主要項目や更新リスクの確認を支援し、人の意思決定に必要な材料を提供します。AI機能は一部のIAM、CLM、eSignatureプランに含まれるため、利用できる機能と条件を確認し、抽出結果や通知内容は人が確認しましょう。

契約管理の負担を減らしたい場合は、Docusign IAMの導入を検討しましょう。

関連記事:契約書の電子化とは?4つの方法と法律・進め方をわかりやすく解説

関連記事:電子署名とは?仕組みとやり方、導入時の注意点をわかりやすく解説

関連記事:電子帳簿保存法とは?義務になる書類と緩和措置をわかりやすく解説

Author ドキュサイン
ドキュサイン
この著者の他の投稿

関連記事

  • 契約の基礎知識

    契約書の電子化とは?4つの方法と法律・進め方をわかりやすく解説

    Author ドキュサイン
    ドキュサイン

Docusign IAMは、ビジネスに欠かせない契約プラットフォームです

無料ではじめるDocusign IAMについて
笑顔でプレゼンを行う人