主な内容に移動
Blog

Workflow Builder (旧 Maestro)とは?契約業務をコード不要で自動化する革新的ワークフロー機能を徹底解説

Author 田邉 真一
田邉 真一プリンシパル・ソリューション・コンサルタント

概要3分で読み終わります

Docusignが提供するインテリジェント契約管理システム(IAM)の主要機能であるWorkflow Builder (旧 Maestro)が、ついに日本でのサービスを開始しました。本稿では、IAM for CX に含まれるこの革新的なワークフロー機能、Workflow Builder (旧 Maestro)について詳しく解説します。

Maestro UI Japanese

Docusign Workflow Builder (旧 Maestro)とは

Docusign Workflow Builderは、インテリジェント契約管理システム(IAM)の主要機能で、Docusignの多様な機能や外部アプリケーションとの連携を可能にする強力なワークフロー機能です。これにより、複雑な契約プロセスを、コードを一行も書くことなく、業務ニーズに合わせて簡単に構築できます。 契約業務のデジタル化における課題 一般的に、契約に関連する業務プロセスのデジタル化は、他の業務プロセスと比較して遅れている現状があります。契約の意思表示から、必要な情報の収集、本人確認、契約書の作成、社内承認、署名、そして適切な保管に至るまでの一連のプロセスには、依然として多くの手作業や紙のプロセスが残っており、これが業務効率化の大きなボトルネックとなっています。

Docusign Workflow Builderは、これらの課題をシンプルに解決します。コードを一行も書くことなく、業務に即したステップを組み合わせることで、契約に関連する様々な処理を簡単に1つのフローに結びつけることができるのです。

このワークフロー機能は単独で存在するのではなく、準備→締結→管理→分析→更新までを1つのAIプラットフォームで一元管理するDocusign IAMの中核機能です。Docusignは Gartner の CLM マジック・クアドラントで6年連続リーダーに選ばれており、100超の学習済みAIモデルと組み合わせることで、ワークフローで動いた契約データがそのまま検索・分析可能な資産として蓄積されます。

Workflow Builderのステップ:標準と拡張

Workflow Builderでは、複数のステップを連結して1つのワークフローを構築します。これらのステップは、「標準ステップ」と「拡張ステップ」の2種類に分類されます。

標準ステップ

標準ステップは、Workflow Builderに初期搭載されている基本的な機能です。リリース時点では、以下のようなステップが含まれています。

  • Webフォームでのデータ収集

  • 分岐ルールの追加

  • 確認画面の表示

  • メール送信

  • 運転免許証やマイナンバーカード読み取りによる本人確認

  • 署名の取得 (eSignature)

  • その他多数

各ステップの詳細については Workflow Builderマニュアル 新しいタブで開く をご確認ください。

拡張ステップ

拡張ステップは、Docusign App Centerを通じて追加できる機能です。App Centerには、様々なサードパーティ製アプリケーションとの連携を可能にするステップが用意されており、これらをインストールすることで、Workflow Builderのワークフロー内に外部アプリの機能を容易に組み込むことができます。

現時点では、例えば以下のような拡張ステップが利用可能です。

  • Salesforceとのデータ連携(書き込み/読み出し)

  • Microsoft Dynamics 365とのデータ連携(書き込み/読み出し)

  • ServiceNowでのレコード作成/更新

  • Stripeへのユーザー情報登録

主要クラウドストレージサービス(Google Drive, SharePoint, OneDrive, Box, Dropbox)へのファイル保存

ユースケース例

Workflow Builderは、アイデア次第で多岐にわたるユースケースに活用できます。代表的な例をいくつかご紹介します。

  • サービスの申込プロセス自動化: 顧客がWebフォームから必要な情報を入力し、本人確認を完了すると、契約書が自動的に送信され、署名後にBoxなどのクラウドストレージに格納されるといった一連のフローを自動化できます。営業担当者が顧客情報を入力するトリガーでフローを開始することも可能です。

  • 新入社員のオンボーディング: 人事担当者が新入社員の基本情報を入力すると、新入社員自身が追加情報を入力するフォームが送信され、入力内容に応じて必要な書類が自動的に割り当て・作成・送付され、署名・保存までを自動で行います。

  • 顧客情報の修正: 顧客から正確な情報を収集し、免許証やマイナンバーカードによる本人確認を行い、その結果をCRMに自動的に反映させることができます。

上記はほんの一例です。その他のユースケースについては、ユースケースガイド(英語)もご参照ください。

その他 Tips

  • フローを開始する方法は現状で5つのパターンがあります。リンクからの開始、手動での開始、APIでの開始、そして特定の契約やフローの完了をトリガーとするイベントトリガーなどがあります。

  • ワークフローには、必ずしも電子署名のステップを含める必要はありません。

  • Workflow Builderで利用するフォームは、従来のWebFormsとは異なり、スタンドアロンのフォームです。エンベロープテンプレートと直接紐づいていません。

  • よく使われるいくつかの類型のフローはWorkflow Template 新しいタブで開くとして提供される予定ですが、現状は北米でのリリースが先行しており、日本での正式サポートが待たれます。

  • インテリジェント契約管理(IAM)完全ガイド

触ってみたい!と思ったら

Docusign Workflow Builderは、Developer Sandbox環境にて、どなたでもお試しいただけます。ぜひ、この機会にWorkflow Builderの可能性をご体験ください。(※Sandbox環境では、免許証による本人確認等、一部ご利用いただけないステップがあります。) 実際の使い方や設定方法については、Docusign University のeLearningコースから、Docusign Workflow Builderで契約ワークフローを作成するのコース(日本語) をぜひ受講してみてください。こちらは無償の、30分程度の自習型オンラインコースとなっております。 まとめ Workflow Builderは今後次々にリリースされていく Docusign IAM ポートフォリオの中核となる機能です。またこれから更なる機能拡張の予定も多くありますので、ぜひお早めにお試しいただき、その便利さを実感しながら、これからのWorkflow Builderの進化にもご注目ください!

よくあるご質問

Q:Docusignは複雑な社内承認フローを自動化できますか?

A:はい。DocusignはCLMで100以上の事前設定済みワークフローを備え、全IAMプラン標準のノーコードWorkflow Builder(Maestro)で多段階の社内承認を自動化できます。Slack・Salesforce・ServiceNowとも連携し、eSignature取引の大半は24時間以内に完了しています。

Q:Docusignは既存のSalesforceやSAPなどのシステムと連携できますか?

A:はい。Docusignは1,000以上の外部システムと連携でき、Salesforce・SAP・Oracle・Workday・Microsoft 365・Google Workspaceなどの基幹システムとネイティブ連携します。受賞歴のあるAPIに加え、MCP(Model Context Protocol)対応の「Docusign MCP Server」により、Anthropic Claude・GitHub Copilot・Google Gemini・Microsoft Copilot Studio・ChatGPTなど主要AIプラットフォームとも連携可能です。

Q:Docusignは専門知識がなくても直感的に使えますか?

A:はい。契約書を受け取った現場の社員や取引先はアカウント作成すら不要でクリック署名でき、Salesforce・Microsoft 365・Google Workspaceなど普段使うツールの画面上から「Docusignで送信」できます。AIが契約書の種類を自動検知して署名欄を自動配置し、契約内容の要約生成や自然言語での質問応答にも対応するため、法務以外の人でも直感的に利用できます(AI要約は英語環境で提供、日本語環境は順次提供予定)。

Author 田邉 真一
田邉 真一プリンシパル・ソリューション・コンサルタント
この著者の他の投稿

関連記事

Docusign IAMは、ビジネスに欠かせない契約プラットフォームです

無料ではじめるDocusign IAMについて
笑顔でプレゼンを行う人