
Docusignの契約AIがChatGPTと連携 ~契約データを、よりスマートに活かす新時代へ~
ついに、Docusignのインテリジェント契約管理(IAM)プラットフォームがChatGPTで利用可能になる未来が実現します。
契約の準備から締結、管理、そして活用まで、あらゆるシーンでAIとの自然な会話を通じて業務をシームレスに進めることができます。これにより、契約確認にかかる時間を数時間から数秒へと短縮し、AIと契約の融合がビジネスのスピードと信頼を新たな次元へ引き上げます。

AIは、私たちの働き方そのものを大きく変えようとしています。そして、その真価が発揮されるのは、私たちが毎日使う信頼できるツールとAIが直接つながるときではないでしょうか。 このたび、Docusignのインテリジェント契約管理(IAM)プラットフォームが、OpenAIのModel Context Protocol(MCP)を通じてChatGPT上でまもなく利用できるようになることをお知らせします。これにより、ユーザーはChatGPT内で契約書の準備・締結・管理、そして分析をシームレスに行えるようになり、AIとの自然な対話を通じて、契約業務を完結できるようになる未来がやってきます。
DocusignとChatGPTで契約業務の生産性を変える
ご存じの通り、ChatGPTは、世界中で数百万人がアイデアの発想、学習、日々の課題解決に活用している生成AIアシスタントです。一方で、Docusignは世界170万社以上の企業に導入され、年間10億件を超える契約を支えています。 この2つがつながることで、AIとの会話の延長で契約書を作成・署名・管理できる、まったく新しい契約体験が実現します。Docusignの高度な契約AIがChatGPTに統合されることで、ユーザーはChatGPT上でのAIとの会話の延長線上で、信頼できるDocusignのプラットフォーム上で契約の作成から合意までを完結できます。
DocusignとChatGPTをつなぐことで、会話の流れのまま合意形成までスムーズに進められるようになります。これにより、手間のかかる作業を減らし、意思決定をスピーディに行うことができ、人々は本来注力すべき業務により多くの時間を割けるようになります。
"GC" LionettiChief Commercial Officer, OpenAI
AIによって日常の会話から契約の合意までをスムーズにつなぐ──。 それが、DocusignとOpenAIのコラボレーションがもたらす新しい働き方の形です。 たとえば、ChatGPT上で次のように話しかけるだけで、契約関連の処理を完了できます。
「Docusign、標準テンプレートを使って、東京のオフィス賃貸契約書を作成してください。契約期間は1年間で、月額賃料は30万円です。」
「取引先のA社との発注書を作成してください。内容は備品10セットで、納期は来週金曜日、署名依頼まで送ってください。」
「今後3か月以内に契約満了となる、金額500万円以上の外注契約を抽出して、再契約の打診メール案を作成してください。」
このように、自然な会話の延長で契約書の作成・署名・管理までを実行できます。Model Context Protocol(MCP)を活用することで、ユーザーはChatGPT内から直接Docusignの契約機能に安全にアクセスでき、複数のシステムを行き来することなく業務を完結できます。
Model Context Protocol(MCP)とは?
Model Context Protocol(MCP)は、AIが複数の外部システムやアプリケーションと安全に連携できるようにする、OpenAIが提唱する新しいオープンスタンダード(共通仕様)です。これにより、ChatGPTのような生成AIが、他のツールに保存された情報や機能へ安全にアクセスし、実際の業務に活用できるようになります。 今回Docusignが構築しているMCPコネクタは、この仕組みを利用してChatGPTとDocusignのインテリジェント契約管理(IAM)プラットフォームをつなぐものです。 つまり、ユーザーはChatGPTの会話画面から離れることなく、契約書の準備・締結・管理といった一連のプロセスを直接実行できるようになります。 このMCPはオープンな仕組みとして提供されているため、将来的には他の業務システムやアプリケーションとの連携も容易になり、AIが企業のさまざまな業務を支援する基盤として期待されています。
契約の「管理」から「活用」へ
Docusignは、この統合の基盤となるステップとして、開発者が利用可能なオープンスタンダードであるModel Context Protocol(MCP)を使用したコネクタを構築しています。このコネクタは、ChatGPTをDocusign IAMに安全に接続し、あらゆる規模の企業が依存する信頼性、セキュリティ、コンプライアンスを維持します。また、Docusignコネクタは、OpenAIのAgentKit内でChatGPTの開発者にIAM機能を提供します。 これは、ChatGPTを含む、業務が行われるあらゆる場所にインテリジェント契約管理を導入するための大きな一歩となります。
今回の連携は、Docusignが掲げる「Intelligent Agreement Management(IAM:インテリジェント契約管理)」ビジョンの一環です。 契約の準備・締結・管理、そして分析を一元化するプラットフォームとして、Docusignは契約を単なる静的な書類から「ビジネスを加速させる知的資産」へと進化させます。 将来的には、DocusignのIAMを通じて契約データを分析し、リスクの早期発見や再交渉条件の最適化を行うことも可能になります。 契約を「管理するだけ」ではなく、「次のアクションにつなげる」ことができる。それがDocusignのAIが目指す未来です。
まとめ
契約は、企業間の信頼を築く最も重要な接点です。 Docusignは、AIによる新たな契約体験を通じて、信頼とスピードを両立しながら、日本企業の業務効率化と成長を支援していきます。

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