DocuSign 2023 リリース4の発表

2023年に発表された当社の製品リリースは、一貫してお客様、署名者、送信者にとって、よりスマートで、より簡単で、より信頼性の高い合意・契約プロセスを実現することに重点を置いてきました。Webフォーム文書生成機能により、フォームや文書の作成、署名、記入をこれまで以上に迅速に行うことができるようになったほか、より簡単な方法でお客様にサービスを提供できるようになりました。また、生体検知機能(日本未展開)で、リモートでも厳格に顧客の本人確認を行うことができ、より安全な契約締結が可能になりました。さらに、Microsoft Word テンプレート書式設定や Salesforce Financial Services Cloud との CLM統合をはじめ、Salesforce や Microsoft など現在すでに使用しているツールやアプリケーションを活用するための追加機能もあります。

今年最後のリリースには、契約イノベーションの次のステップが含まれています。AI を活用してよりスマートで迅速な業務遂行を実現し、署名者の期待を超えるマルチチャネル・エクスペリエンスを提供し、繰り返し署名を行う人の本人確認を簡素化します。

DocuSign 2023 リリース4 のハイライトは以下の通りです。

マルチチャネル対応で署名者の利便性をさらに向上

常に進化する世界では、署名者がどこにいても契約を完了できるようにすることが、ワークフローを円滑に進めるための鍵となります。署名者は、新たなチャネルを利用できるようになったことで、どこにいても署名が可能となり、ビジネスの取引をスピードアップさせることができます。

WhatsAppを含む、レビューと署名のためのマルチチャンネル配信

電子メール、テキスト(SMS)、WhatsApp など、署名者が最も好むコミュニケーションチャネルで、より迅速に署名者に連絡できます。ドキュサインの認証済みビジネスアカウントから送信される信頼性の高いリアルタイムの WhatsApp 通知を配信し、署名者がモバイルデバイスから署名ワークフローを開始できるようにします。これにより、世界27億8000万人のWhatsAppユーザーがより簡単に同意できるようになります。この機能は既にご利用いただけます。

最新の契約インテリジェンスで、よりスマートに、よりスピーディーに

ビジネスのスピードが増している今日、スマートかつ迅速に業務を遂行するためのツールを導入することは極めて重要です。すでに、 AI生体検知機能による本人確認や契約文書の要約(Docusign eSignature)、 AI文書抽出(Docusign CLM)などのAI機能を活用している方もいらっしゃるかもしれません。今回のリリースでは、当社の AI Labs にサインアップして、安全で信頼できる環境で生成AIに対応した機能をいち早く試すことができます。また、DocuSign CLM の検索エクスペリエンスを最新化し、契約書内のAI抽出値をすばやく見つけられるようになりました。

AI Labs

DocuSign AI Labs は、当社のAIイノベーションを学習、評価、実験できる安全でセキュアなポータルです。契約書の要約、複雑な条項の簡単な説明、契約書の内容に関する質問に対する明確な回答を得ることができます。このアジャイルな環境は、生成AIと関わりながら、AIが何を得意とするのか、また価値を最大化するためにAIを活用した将来の製品機能をどのように活用するのがベストなのかを学ぶためのスペースです。早期アクセス待ちリストにはこちらから登録可能です(英語のみ)。

最新化された CLM 検索エクスペリエンス

多くの企業にとって、部門間の契約の可視性が低いことは、重要な経営課題です。平均的な企業では、特定の契約書を見つけるのに45分、契約書内の特定の文言を見つけるのに84分かかっています。

そのため、契約リポジトリ内の契約書へのアクセスをこれまで以上に簡単に行えるようにしました。新しいDocuSign CLM の検索エクスペリエンスでは、契約書をより発見しやすく、契約書に対してのアクションを明確にし、ユーザーが自分の役割に最も関連するカスタマイズ検索を保存したり、特定の契約属性をフィルタリングしたり、結果ページから契約書をダウンロードまたはエクスポートするなどの一括アクションを実行できるようにします(日本展開時期未定)。

QESが義務付けている署名者のID確認の簡素化

本人確認要件が最も厳しい電子署名である適格電子署名(Qualified Electronic Signatures:QES)に関しては、効率性やユーザーエクスペリエンスを損なうことなくセキュリティを強化し、リスクを軽減することが求められてきました。当社は今年初め、ID Verification for EU Qualified を発表しました。これは、署名者の利便性を高めると同時に、ビジネスに対して同レベルの保証を提供することで、QES の達成プロセスを合理化するものです。近日発表予定の Identity Wallet for QES は、繰り返し署名を行う人に対して何度も本人確認を求めないようにすることで、QES を必要とする合意・契約プロセスをさらに簡素化します。

ID保持による適格電子署名(QES)を必要とする契約の迅速化

Identity Wallet for QES により、QES の本人確認プロセスがこれまで以上に簡単かつ便利になります。受信者は、Identity Wallet を携帯端末またはデスクトップ/ラップトップ端末で利用可能なパスキーとペアリングすることで、IDを安全に保存できます。 FaceID や指紋スキャンなど、デバイスに内蔵された生体認証機能を活用することで、署名者は保存したIDを迅速かつ安全に再適用することができ、QES を必要とする契約にかかる時間を節約し、不必要な摩擦を減らすことができます(近日公開予定)。

DocuSignリリース4 の詳細は、製品リリースページをご覧いただくか、弊社営業担当までお問い合わせください。

 

※本記事は、ドキュサイン本社が2023年11月16日(現地時間)に公開した「Announcing the DocuSign 2023 Release 4」の抄訳です。

筆者
Will Spendlove
VP, Product & Partner Marketing
公開
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