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【技術責任者インタビュー】「安全・安心」の先にある、繋がる未来。日本独自の進化を加速させるドキュサインの技術戦略

Author Shintaro Saito
Shintaro Saitoシニアリクルーター

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私たちは「電子署名の会社」から、AIを駆使した新プラットフォームであるインテリジェント契約管理(IAM)へと劇的な進化を遂げています。

この変革を支える技術の要が、ソリューションコンサルティング本部長の細田さんです。世界標準のテクノロジーをいかにして日本市場に最適化し、エンタープライズ基準の信頼を築いてきたのか。

「安全・安心、そしてつながる強み」 採用チームのShinが、ドキュサインのプロダクトが持つ真の価値と、日本上陸の裏にある泥臭い挑戦のストーリーを聞きました。

1. 自己紹介:IT業界30年の経験を、ドキュサインの変革に注ぐ

Shin: 本日はお時間をいただきありがとうございます。今回は、その変革の核となる「プロダクトと技術戦略」について、日本の技術責任者である細田さんにお聞きしたいと思います。

細田: よろしくお願いします。ソリューションコンサルティング本部で本部長を務めている細田です。IT業界で30年以上、特に直近15年はEMCやServiceNowといった外資系ITベンダーでプリセールスのリーダーシップを歩んできました。ドキュサインには2023年2月にジョインし、現在はプリセールスチームとカスタマーサクセスチームの一部を統括しています。多くの技術的変革を見てきましたが、Docusignが今進めている「IAM」への転換は、その中でも最もエキサイティングで、社会的なインパクトが大きい挑戦だと確信しています。

2. 電子署名の「代名詞」:ドキュサインが選ばれる3つの圧倒的強み

Shin: ドキュサインといえば電子署名のイメージが強いですが、他社と比較した際の具体的な強みは何でしょうか?

細田: 大きく3つあります。

1つ目は「セキュリティ」

ISO27001やSOC2などの認証はもちろん、複数のデータセンターによる災害対策など、エンタープライズレベルの安心感を提供しています。

2つ目は「インテグレーション(連携)」

1,000種類以上の標準コネクタにより、SalesforceやSAP等の既存システムとボタン一つでシームレスに繋がります。

3つ目は「圧倒的な実績」

世界180カ国以上で使われ、第三者機関からもリーダー評価を受けている「信頼のデファクトスタンダード」である点です。

Shin: まさに「安心」、「安全」、「グローバル」の三拍子を抑えていますね!

細田: その通りです。この3つの柱が強固だからこそ、Docusignは単なるツールではなく、企業のあらゆる契約プロセスを支える「信頼のインフラ」になれるのです。

3. AIが契約を「資産」に変える。CLMとIAMが描く未来

Shin:最近注力しているCLMやIAMは、これまでの電子署名(eSignature)と根本的にどう違うのでしょうか?もう少し噛み砕いて教えていただけますか。

細田:わかりやすく言うと、「点」のデジタル化から「線」、そして「面」への進化です。

これまでの電子署名(eSignature)は、言わば「ハンコやペン」のデジタル化です。契約という長いプロセスの中で、「署名・捺印をして合意する」という最後の「点(特定のアクション)」を効率化するものでした。

しかし、実際の契約業務には、その前に「ドラフトの作成・社内稟議・相手方との交渉」があり、後には「保管・更新管理・内容の分析」がありますよね。

CLM(契約ライフサイクル管理)IAM(インテリジェント契約管理)は、この署名の前後に発生する煩雑なやり取りやワークフローを一つに繋ぎ合わせ、「線(プロセス全体)」として自動化・最適化することで社内のキャビネットやシステムにバラバラに眠っているすべての契約データを可視化します。

例えば「Docusign Navigator」という機能を使えば、膨大な過去の契約書をAIが自動解析し、契約書の種類や文書内の更新日、契約金額をタグ付けしてくれます。これにより、特定の条項がリスクになっていないか、より双方に「Win Win」な条件を他社にも適用できないかといった分析が瞬時に可能になります。

つまり、契約プロセスを繋ぐだけでなく、契約に含まれるデータを意思決定を加速させる「面(経営の武器・資産)」へと変えるのがCLMやIAMの本質です。

しかしIAMは「また新しいツールを一つ増やす」ものではありません。企業内にすでに存在するシステムとシステムの隙間に落ちた「プロセスの分断」を解消し、全体をシームレスに繋ぎ直すためのプラットフォームだからです。

現在、顧客管理はCRM、人事管理はHCMのようにシステム化が進んでいます。しかし、企業活動の根幹であり、あらゆる部門を横断する「契約」というプロセスだけは、いまだにWordやPDF、メール、チャット、ファイルサーバーの間でバラバラに分断されています。企業のDXにおいて、この「契約プロセスの最適化」は、最後に残された巨大なホワイトスペース(未開拓領域)なのです。

ここを繋ぎ、AIでデータを抽出・活用して意思決定の基盤に変えるIAMは、単なるSaaSの追加導入ではなく、「次世代の経営インフラの構築」として、あらゆるエンタープライズ企業から潜在的に強く求められています。

Shin: なるほど。単なるツールの追加ではなく、分断を繋ぐインフラだからこそ今の時代に不可欠なのですね。では、その巨大な市場に対して、なぜ他社ではなく「Docusign」が最も強いポジションにいると言えるのでしょうか?

細田: それは、私たちがすでに世界中で「最も厳格な信頼が求められる『署名』の瞬間」を圧倒的なシェアで担っている事実があるからです。 また、Docusignは20年以上かけて扱ってきた 1億件以上の実世界の契約データを持っています。このうち、お客様のご同意をいただいたデータを匿名化・集約したうえで構築した「Docusign Iris」を提供しています。Docusign Irisのような契約特化AIを提供できるのは我々のもう1つの大きなアドバンテージです。

すでに世界基準のセキュリティ認証と信頼を勝ち得ており、SalesforceやSAPなど1,000以上の既存システムと連携する強固な土台がある。ゼロから新しいシステムを提案するのではなく、すでに「信頼のデファクトスタンダード」として根付いているeSignatureという強みがあるからこそ、その前後(作成から管理・分析まで)を網羅するIAMへの拡張は、非常に自然であり、他社には決して真似できない私たちだけの圧倒的なアドバンテージなのです。

4. 国内事例:イノベーションを加速させる「攻めの契約DX」

Shin: 具体的にどのようなお客様が、これらのソリューションを導入されているのでしょうか。

細田: 共通しているのは、契約を「バックオフィスの事務」ではなく「ビジネスを加速させる武器」と捉えている先進的な企業様です。 例えば、Woven by Toyota様。モビリティを中心とした街づくりという前例のないプロジェクトにおいて、膨大なパートナー企業との契約ワークフローをCLMで自動化されています。 また、積水化学工業様でも、複雑な稟議プロセスをデジタル化し、契約締結までのリードタイムを大幅に短縮されました。契約がボトルネックにならず、営業活動や新規事業を素早く実行できる環境を、ドキュサインのプラットフォームが支えています。

5. 日本市場への本気度:データセンターとLiquid社との協業

Shin: 日本独自の市場対応についても、本社から手厚い投資を引き出していますね。

細田: はい。象徴的なのは約1年半前に稼働した「日本国内データセンター」です。金融機関や官公庁の「データを国内で管理したい」という強い要望を受け、日本チーム一丸となって本社へ粘り強く説得を続けました。その結果、データの国内保存と規制に対応したデータセンターを米国以外のグローバル拠点として極めて早い段階(世界で2番目)で日本に構築することができました。 さらに、国内シェアNo.1のLiquid社と提携し、マイナンバーカード等を用いた本人確認(eKYC)を契約プロセスに組み込む日本独自の機能をリリースしました。こうした市場への深い理解と投資が、ドキュサインの信頼性を確固たるものにしています。

6. 本社の熱量:CPO Dmitriのコミットメント

Shin: 本社のリーダー層との連携も非常に密だと伺っています。

細田: CPO(最高プロダクト責任者)のDmitri Krakovskyの存在は非常に大きいです。彼は日本を「最重要投資国」と位置づけ、年に2回以上と頻繁に来日して直接お客様の声を聞いています。 技術的な課題が発生した際も、彼自らが陣頭指揮を執り、開発ロードマップへの優先反映を即断してくれることもあります。本社のプロダクト開発の最上層部と直結して市場の声を届けられる体制は、外資系企業の中でも非常に稀有で強力なものです。

7. ドキュサインを検討している候補者へのメッセージ

細田: 今のドキュサインは、毎月のように届く新しい技術を、子供が新しい道具を手にした時のような『純粋なワクワク感』を持って、ビジネスにどう活かすか没頭しながら、それを手段として「日本の古いビジネス文化をアップデートしたい」という志を持つ方には最高の職場です。日本独自の要件をグローバルへ提案し、カタチにするチャンスが溢れています。 カルチャー面でも、Slack一つで国内外のメンバーが助け合える「サポーティブな文化」が根付いています。部署の壁を越え、一つの目標に向かってチームで戦いたい。製品を『売って終わり』にするのではなく、技術の力でお客様の経営課題を解決し、成功を共に喜びたい。そんな熱意ある方と一緒に、日本の契約の未来を創っていけることを楽しみにしています!


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Author Shintaro Saito
Shintaro Saitoシニアリクルーター

米・ピュージェットサウンド大学卒。2014年からWorkday、Netflix、Databricksを始めとした様々な米IT企業の日本+APACの採用を支援し、2025年よりドキュサイン・ジャパンのTalent Acquisitionチームとして採用。ドキュサイン・ジャパンにおける採用ブランディング・イベントなどを担い、ドキュサイン・ジャパンの働き方やビジョン、そしてカルチャーを世の中へ発信している。

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