契約を速く、社会を強く。 Docusignで非営利支援を2倍にスケールしたCatchafireの挑戦

Story Overview｜社会を支えるスピードを、AIで。

非営利団体とボランティアをつなぐプラットフォームCatchafire。その成長を支えているのは、AIを活用したDocusignのDocusign IAM（インテリジェント契約管理システム）です。契約プロセスを自動化し、契約処理能力を2倍に、処理時間を77％短縮。社会的インパクトをより迅速に生み出せる仕組みへと進化しました。

社会を変える活動を、契約の壁が止めていた

世の中には、マーケティング、デザイン、プロジェクト管理などの分野で培った自分のスキルを社会のために役立てたいと願う専門家が数多くいます。 Catchafireは、そうしたプロフェッショナルと非営利団体をつなぐオンラインプラットフォーム。2010年の創設以来、これまでに150万時間を超えるボランティア活動を支援し、非営利セクターに3億ドル以上の価値を生み出してきました。

収益事業担当副所長の J.D. Filippone 氏 はこう語ります。

「パートナーシップをどれだけ迅速に構築できるかが、社会にインパクトを生み出すスピードを決めるのです。」

手作業中心の契約プロセスからワンクリックで契約生成へ。Docusignがもたらした“スピードと一貫性”

Filippone 氏がCatchafireに入社した当初、契約業務はテンプレートとスプレッドシートに依存した手作業中心の非効率なプロセスでした。 少数の契約であれば問題ありませんでしたが、組織の成長とともにすぐに限界が明らかになりました。

「いくつかのプロバイダーを検討しましたが、最終的にDocusignが現在の当社、そして将来の成長に最も適していると判断しました。」と同氏は振り返ります。同社では以前に他社のCLM（契約ライフサイクル管理）ソリューションを試したものの、コストの高さ、機能の複雑さ、そして使いづらさが課題となっており、活用が進んでいませんでした。「スピードが何より重要な私たちにとって、操作に時間を取られるのは致命的でした」とFilippone氏は振り返ります。

最終的にCatchafireは、使いやすさ、AI機能、Salesforceとの連携性に優れたDocusign IAM（インテリジェント契約管理システム）を採用。Docusign Genを活用することで、営業担当者はSalesforce上から直接契約生成をリクエストできるようになりました。調達チームは、契約条件や顧客情報を1つのフォームで集約し、レビュー完了後にはボタンひとつでサービス基本契約書やSOW（作業範囲記述書）を自動生成。内容に修正がなければ、そのまま電子署名依頼まで進むことができます。

AIで契約データを資産化。Docusign Navigatorがもたらす次の一手

契約書の作成プロセスを効率化したCatchafireは、次のステップとして契約データの活用に取り組みました。そこで導入したのが、Docusign Navigator。署名済みの契約書はすべて中央リポジトリで管理され、検索・分析・レポートが可能に。AIを活用することで、特定の条項の有無や出現頻度、リスク条項の一貫性などを瞬時に確認できるようになりました。「検索やフィルターをかけるだけで、必要な情報のほとんどをその場で見つけられます。本当に時間の節約になりました。」と同氏。さらに、Navigatorのリマインダー機能により、契約更新日や重要義務の見落としを防止。更新が近づく契約書には自動的にフラグが付与され、チームはタイムリーなリスク管理と再交渉を実現しています。これにより、契約が常に対等かつ公正な内容で維持され、パートナーシップ全体の信頼性を高めることができました。

処理時間77％削減。迅速な締結が生む社会的インパクト

Docusign導入後、契約1件あたりの処理時間は従来の20〜25分からわずか数分へ。チームの処理能力はほぼ2倍となり、効率化は組織全体の生産性・収益性向上へとつながりました。「契約がこれまで以上にスピーディになり、今後もこの効率性をさらに高めていくつもりです。」と同氏は語ります。業務効率の向上は、収益増加やリスク軽減だけでなく、最終的に非営利団体と支援コミュニティへの貢献力を強化する結果につながりました。「Docusignのおかげで、私たち自身の仕事が楽になっただけでなく、他の団体の支援活動までも加速できるようになりました。契約管理をスマート化したいすべての組織に、Docusignを強くおすすめします。」