DocuSign Agreement Cloud:2022 リリース1の発表

本日発表の DocuSign Agreement Cloud: 2022 リリース 1 には、お客様のビジネスを発展させるために役立つ、さまざまな新しい製品および機能が含まれています。以下の動画では、今回のリリースに含まれる新機能のハイライトを各担当者が解説します。

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DocuSign eSignature の新機能

この2年間でリモートワークが普及し、多くの人が場所にとらわれない柔軟な働き方を求めるようになりました。DocuSign eSignature(ドキュサインの電子署名)はいつでもどこでも利用することができ、印刷やスキャン、ファックス送付が必要な紙ベースの場合と比べて、低コストで、シンプルかつ安全な署名ワークフローを実現します。今回のリリースに含まれる新しい機能は、利便性をさらに高め、パーソナライズされた体験を提供します。

署名ワークフローの簡素化と効率化

  • 送信スケジュールの設定:指定した日時に文書を送信するよう、柔軟にスケジュールを設定できます。例えば、東京で契約書を作成しているユーザーが、受信者のいるロンドンの始業時刻にあわせて送信日時を設定すれば、署名依頼のメールが見落とされることなく、迅速に署名を取得することができます。本機能は、すでに提供を開始しています。
  • ルーティングの遅延:エンベロープのルーティングプロセスにおいて、タイミングを遅らせることができます。この機能は、特に規制によりタイミングを調整する必要があるケースで活用できます。例えば、フランチャイズ契約において、加盟店が署名できるまでに1週間の遅延が必要な場合です。本機能は、すでに提供を開始しています。
  • DocuSign eSignature for Microsoft Power Automate の強化:Power Automate のユーザーは、Power Automate のコネクタを持つ任意のアプリケーションから、自動イベントトリガーで署名用のエンベロープを作成、事前入力、送付することで、契約ワークフローを自動化することができます。Power Automate のコネクタは Microsoft に加えて、さまざまなサードパーティーから提供されており、300 以上のアプリに対応しています。これらのワークフローは、カスタムコードを作成するための開発者リソースを必要とせず、Power Automate 内で有効化することができます。本機能は、4月中の提供開始を予定しています。

よりパーソナライズされた顧客体験

  • DocuSign eSignature for Zoom:ドキュサインの電子署名と Zoom の連携ソリューションを使えば、Zoom ミーティング中に読み合わせを行い、そのまま署名手続きを進めることができます。使い方は簡単 - Zoom 上で文書を共有し、署名者に操作権限を付与するだけです。本機能は、すでに提供を開始しています(英語版のみ)。
  • DocuSign Click の強化:自社のアプリに DocuSign Click をシームレスに組み込むことができます。開発者は Click SDK を使用して、希望の色やフォント、スタイル、形状、位置でクリックラップの UI をデザインし、ウェブサイトやアプリの見映えや操作性に統一感を持たせることができます。加えて、DocuSign Connect を使用して、クリックラップが完了した際に通知する Webhook を設定することも可能です。本機能は、すでに提供を開始しています。

検索性の改善

  • 検索性の強化:管理者は特定のユーザーグループに対して、検索対象を拡張できるようになります。例えば、人事部が監査を行う際、同じ DocuSign アカウント内で他のユーザーが送信または署名した新株予約権割当契約書が検索できるようになります。また、管理者は SKU や購入価格などのフィールドデータによる検索やフィルタリングを可能にすることで、検索体験をカスタマイズすることができます。DocuSign Org Management をご利用のお客様は、本機能をご利用いただけます。

署名の確実性の向上

  • DocuSign Notary のアップデート:1回の公証セッションにおいて、複数の文書に1つ以上のテンプレートを適用し、公証を一括化することができます。さらに、新しい管理人機能により、組織内の公証人管理が強化されます(例えば、公証人を保留にする等)。本機能は、日本での提供は未定です。
  • DocuSign ID Verification(IDV)の強化:米国在住のユーザーは、新たに以下2つの方法で本人確認ができるようになります。 
  1. 銀行口座へのログイン情報を使用する(Authentify 社のサービスを利用)
  2. 知識ベース認証(KBA)で個人的な質問に回答する

これまでの IDV では、米国在住のユーザーが使える本人確認の方法は身分証明書の写真アップロードのみで、KBA は IDV とは別に提供されていました。また、パスポートや免許証の写真をアップロードする際により正確に撮影するようユーザーに案内し、エラーを低減します。本機能は、すでに提供を開始しています。

DocuSign CLM Essentials の紹介

今回のリリースでは、 新たに DocuSign CLM Essentials が登場しました。DocuSign CLM Essentials は DocuSign CLM の簡易版で、小規模企業やスタートアップ、また単一の部署がスピーディーかつ効率的に契約プロセスの自動化を実現するのに最適な製品です。文書作成、コラボレーション、ワークフロー、リポジトリといった CLM(契約ライフサイクルマネジメント)のコア機能がパッケージ化されており、契約プロセスの自動化、文書の整理、チーム内コラボレーションの強化に役立ちます。DocuSign CLM Essentials なら、手頃な費用で、CLM を迅速かつ簡単に始めることができます。

DocuSign CLM の新機能

CLM Essentials のリリースに加えて、既存の DocuSign CLM にも新たな機能を追加しています。DocuSign CLM は、比較的大きな組織や、部門横断型の利用に適しています(CLM Essentials をご利用のお客様は、ニーズに応じて、より機能の幅が広い DocuSign CLM へのシームレスなアップグレードが可能です)。

契約ライフサイクルを自動化と接続性の向上

  • DocuSign CLM Collaboration の強化:契約・合意文書に関するすべてのコメントおよびタスクの完全な監査証跡を含む、コメント履歴にアクセスできるようになります。さらに、契約相手側のレビューを効率化することも可能です。修正した Word 文書をメールに添付すると、CLM 上で最新版として自動更新されるため、時間の節約とエラーの防止に役立ちます。
  • AI 支援によるデータキャプチャ:CLM 内で迅速かつ容易に属性の確認・保存が可能となり、文書の検索性が向上します。ユーザーは新しいデータキャプチャタスクを活用して、どの属性を誰がいつ確認するかを自動化するとともに、自動的に属性値を抽出・提案する DocuSign AI により、レビュープロセスの迅速化を実現します。(対象は、北米エリア、英語版契約書のみ)

なお、DocuSign CLM および DocuSign CLM Essentials の日本での提供は未定です。

DocuSign Agreement Cloud: 2022 リリース 1 に関するさらに詳しい情報は、 リリースノートをご覧ください。

 

※本ブログはドキュサイン本社が2022年4月5日(現地時間)に公開した「Announcing the DocuSign Agreement Cloud: 2022 Release 1」の抄訳となり、一部日本向けに加筆修正しています。

筆者
DocuSign Contributor
公開