法務部門が設計する、AI時代の契約ワークフロー
契約業務の拡大に伴い、法務部門には新たな役割が求められています。すべての契約書を個別にレビューするのではなく、契約プロセス全体のルールと仕組みを設計し、事業部門が安全に契約を進められる基盤を構築すること。Docusignのインテリジェント契約管理プラットフォーム(IAM)は、この転換を支えるエンタープライズ基盤です。
企業運営の実態
契約書は、企業の戦略を実行し、約束事を明文化し、取引のルールを定義する基盤です。この契約業務を拡大するために、多くの企業がAIによる自動化に目を向けています。
一方で、法務チームには以下の両立が求められます。
事業部門が契約を迅速に進められるようにする
コンプライアンスやガバナンスの基準を維持する
「誰が、いつ、どの承認済み条項に基づいて対応したか」を説明できる監査証跡を確保する
これだけの要件を満たすには、法務部門の働き方そのものを変える必要があります。すべての契約書を1件ずつ手作業でレビューするのではなく、法務チーム自身が、AIを活用した契約ワークフローのルールと仕組みを設計する立場に移行することが求められています。
「Docusign CLMは非常に多機能で、私たちのワークフローを構築し、組織に合ったプログラムを展開するのが簡単でした。
今ではプロセスがとてもスムーズになり、私たちにとってもクライアントにとっても大きな改善です」
Marla Crawford氏法務顧問, Cimplifi社
新たな機会:IAMプラットフォームによる法務の変革
この新しい働き方を実現するには、契約インテリジェンス、ワークフロー自動化、ガバナンスを一つに統合したプラットフォームが必要です。
Docusign IAMは、法務チームの判断力を組織全体に行き渡らせる仕組みです。IAMは人間による監視を置き換えるのではなく、法務が設定したルール(ガードレール)の範囲内で、事業部門が安全に契約業務を進められるようにします。
法務の判断はワークフローから消えるのではなく、プラットフォームの仕組みそのものに組み込まれます。定型的な契約プロセスを自動化することで、法務チームは複雑な交渉、リスクの事前対応、事業部門への助言に集中できるようになります。
導入企業における実績
指標 | 改善内容 |
契約処理にかかる時間 | 77%削減 |
手作業によるレビュー時間 | 95%削減 |
法務の関与が不要な契約の割合 | 78% |
※出典:Catchafire社、Cimplifi社、iCIMS社の導入事例
IAMプラットフォームの優位性
1. 法務の判断基準を一度設定すれば、全社に自動適用される
法務チームが承認したリスク基準や条件の許容範囲をIAMに直接組み込むと、その基準がすべての部門・すべての契約に自動的に適用されます。法務の判断が特定の担当者の属人的な知識にとどまらず、組織を統括する自動化されたルールとして機能します。
2. 既存のシステムとつながる
IAMは、Salesforce、SAP、Coupa、Microsoft Copilot、Slackなどの主要な業務アプリケーションと連携します。各部門の担当者が日常的に使っているシステムの中で、契約の作成・承認・検索を完結できます。
3. 専門的なリーガルツールとも統合できる
Harvey、Legora、Thomson Reuters提供のCoCounselといった専門的なリーガルAIツールや、Anthropic、OpenAI、GeminiなどのLLMとも連携可能です。IAMが「リーガルフロントドア」(法務業務の入口)として機能し、適切な契約情報とコンテキストを各ツールに渡し、結果をIAMに戻すことで、ワークフローの分断やデータ管理の喪失を防ぎます。

法務責任者の声
「CLMにより、以前は把握できなかった指標にアクセスできるようになりました。このデータは、法務チームと営業リーダーの双方に、プロセスのどこを最適化すべきか、法務の関与がどこで必要か、追加リソースの確保をどう経営に説明するかを示してくれます」
Courtney Dutter氏法務副顧問兼法務・コンプライアンス担当副社長, iCIMS社
「DocusignのAIアシストレビューは、リスクに対する素晴らしいセーフティネットです」
Marla Crawford氏法務顧問, Cimplifi社
「契約が停滞する最大の原因は、部門間の連携不足です。Docusign CLMはまさにそこを改善してくれます」
Harry Hall氏法務副顧問, Sensata Technologies社
「Docusignによって法務業務が効率化されました。契約の締結が速くなり、更新の追跡に追われることがなくなり、必要な情報が一箇所で見つかります」
Wade Johnson氏法務副顧問, Thrive Market社
「6社のツールを1つのプラットフォームに統合しました。それがDocusignです。コスト削減も大きいですが、それ以上に、業務がシンプルになりました。過剰な支出なく、より多くの成果を出せています」
David Hollady氏法務顧問兼データ保護責任者, Perceptyx社
法務部門のためのイノベーションエンジン
複雑な交渉を伴う契約ワークフローを支援
業界をリードするDocusign CLM(契約ライフサイクル管理)の基盤を活かし、部門横断的で複雑な契約ワークフローに対応します。
契約インテリジェンスを活用
Docusignの契約特化型AIエンジン「Docusign Iris」が、静的な契約書のPDFを検索・分析が可能なデータに変換します。Irisは複雑な法律用語を理解し、契約書の下書きから更新まで、一連のワークフローを支援します。
プレイブックの作成を自動化
過去の契約データをAIが自動的に取り込み、自社のポリシーに合わせた法務プレイブック(交渉基準や承認ルール)を動的に作成・更新します。
カスタムエージェントを構築
自然言語とクリック操作で、自社のポリシーや規制要件に合わせたカスタムAIエージェントを構築できます。コーディングは不要です。
*現在、米国でのみの提供となっており、日本国内では2026年度中の提供を予定しております。
AIアシスタントに質問
事業部門の担当者が、日常的に使っているアプリケーションから離れることなく、法務プロセスへの依頼や契約情報の照会を行える対話型の画面を提供します。
法務を業務システムに接続
CRM、調達システム、人事システムと連携し、契約に関わるすべての関係者が、契約の状況確認・承認・分析を自分のシステム上で完結できるようにします。法務と事業部門の間の調整やコミュニケーションの手間を削減します。
リーガルテックのエコシステムを統合
IAMを「リーガルフロントドア」として活用し、専門的なリーガルAIツールやLLMと安全に連携します。契約データとコンテキストを適切なツールに渡し、結果をIAMに戻すことで、監査可能性を維持しながら専門機能を活用できます。
法務チームによるIAMの活用
活用シーン | 内容 |
依頼の受付・分類・自動ルーティング | Docusign Irisが法務への依頼を自動で評価・分類し、適切な担当者にルーティング。メールやスプレッドシートによる管理から脱却 |
プレイブックに基づく自動レビュー | 契約書の下書きや相手方から提示された契約書を、法務プレイブックと自動照合。基準内であれば自動処理、逸脱があれば人間のレビューへ自動エスカレーション |
サプライヤー契約の一括分析 | 全社の契約リポジトリを横断分析し、規制変更やサプライチェーンリスクに迅速に対応。過去の修正条項から交渉に使える情報を抽出 |
署名後の義務確認と更新の追跡 | 契約締結後のマイルストーンを追跡し、ポリシーから逸脱した価格設定を自動検出。全社の契約更新スケジュールを一覧で把握 |
AIガバナンスと人間による監視 | AIの動作を透明・監査可能な状態に維持。基準外のケースは自動的にフラグを立て、人間の判断を仰ぐ。AIエージェントの権限範囲と、人間の介入が必要なプロセスを法務チームが定義 |
業界をリードする信頼性
フォーチュン500企業の95%以上がDocusignの顧客
Fast Company「Most Innovative Company」(2026年)、Fortune「Future 50」(2025年)、Newsweek「最も信頼できるソフトウェア企業」(2024年・2025年)に選出
IDCの電子署名ソリューションランキングで10年以上にわたり第1位。Gartner Magic QuadrantのCLM部門で6年連続リーダー評価
SOC 2 Type II、ISO 27001、FedRAMP中程度影響レベル、GovRAMPなど、主要なセキュリティ認証に対応
将来を見据えた法務機能の構築
Docusign IAMは、AIの進化に合わせて拡張できるよう設計されています。基盤となるAI機能がどれだけ進化しても、法務チームが設定したプレイブックと監査証跡は、揺るぎない判断基準であり続けます。法務部門におけるDocusign IAMの活用の詳細はこちらよりご確認ください。
今後の開発予定については、Docusign製品リリース情報ご確認ください。