Insperity:契約処理を70%高速化し、AIによる契約分析を実現
ソリューションの影響
1986年、2人の起業家がノートにアイデアを書き出しながら、自分たちがよく知る課題に向き合っていました。
「事業主を人事業務の煩雑な事務作業から解放し、本業に集中してもらうにはどうすればよいか」。
その構想から生まれたのがInsperity 新しいタブで開くです。現在では10万社を超える企業と数百万人の従業員を支援する、売上66億ドル規模の人事サービス大手に成長しました。
この規模のビジネスを支えるには、契約業務を事業のスピードに合わせて進められる仕組みが欠かせません。Insperityの業務基盤を支える中核ツールが、SalesforceとDocusignです。
営業部門でのDocusign eSignature導入から始まった取り組みは、営業、法務、マーケティング、IT、調達にわたるワークフローを支えるインテリジェント契約管理(IAM)プラットフォームへと発展しました。
営業担当者が全国に点在する中で、どう商談スピードを上げるか
着実な成長を遂げたInsperityは、テキサス州の1拠点から全米数十拠点へと事業を拡大しました。しかし、営業プロセスはその成長に追いついていませんでした。
全米各地の営業担当者は、依然として契約書のやり取りをメールや、ときには郵便で行っており、すべての商談にコスト、リスク、時間がかかっていました。
IT製品イノベーション部門 プロダクトマネージャーのTosh Harris-Hogues氏は次のように語ります。「紙の書類を郵送していると、途中で紛失してしまい、手続きをやり直さなければならないこともあります。関係者全員にとって、もっとシンプルにできる方法はないか ― そう考え始めたことが、Docusign導入のきっかけでした」
Docusign eSignatureの導入により、ペンと紙、郵送に頼っていた従来の契約業務が、迅速に送付・署名・追跡できるデジタルプロセスに変わりました。これは同社にとって大きな転換点となりました。
「お客様へのサービスのあり方が、根本的に変わりました」とHarris-Hogues氏は振り返ります。
DocusignとSalesforceの連携で、契約サイクルを数週間から数日に
紙ベースの署名から脱却したことは、ほんの始まりに過ぎませんでした。
大きな転機となったのは、Docusign Gen for Salesforceを使って、Salesforce上で契約書の作成を自動化したことです。営業担当者はわずか数クリックで、提案書、秘密保持契約(NDA)、プロジェクトスコープ、サービス基本契約書(MSA)などを、日頃の商談管理に使っているSalesforce上で直接作成できるようになりました。
ゼロから作成する必要はありません。テンプレートを選ぶだけでSalesforceのデータが自動的に反映され、商談内容に応じて条件も調整されます。
「DocusignとSalesforceを連携したことで、見込み客との最初の会話からオンボーディングまで、契約プロセス全体を一気通貫で効率化できました」とHarris-Hogues氏は述べています。
また、この連携により営業リーダーはパイプラインを明確に把握できるようになり、滞留している商談を早期に発見し、スムーズに進めやすくなりました。
「契約書の処理にかかる時間が、数週間からわずか数日に短縮されました」
Tosh Harris-Hoguesプロダクトマネージャー, Insperity
営業部門で始まった取り組みが、全社規模の変革へ
Docusign Gen for Salesforceの導入で得られた成果を足掛かりに、InsperityはDocusign CLMを導入。法務、IT、調達、マーケティング部門にまたがる、より複雑なワークフローへと活用を広げました。
文書生成が契約書の「作成」を効率化した一方で、CLMはその後に続くレビュー、承認、さらには署名後の義務管理まで、一連のプロセスに体系的な仕組みをもたらしました。
契約管理をひとつのプラットフォームに集約したことで、Insperityは管理体制を強化。現在有効な契約から過去の契約まで一元的に参照できる、信頼性の高い情報基盤を確立しました。
AIが署名の前後で契約業務を高度化
すべての契約がIAMプラットフォーム上で処理されるようになったことで、Insperityの法務チームはAI機能(Docusign Iris)の活用を進めています。
署名前: AIが取引先から受け取った契約書を分析し、自社ポリシーから逸脱するリスクのある条項を自動で検出します。これにより、レビューや承認の迅速化を支援します。
署名後: 契約更新日や支払い義務などの重要な条項やメタデータを自動抽出し、検索や次のアクションにすぐに活用できる状態にします。
今後、Harris-Hogues氏は調達関連契約の一元化と効率化プロジェクトでもAIを活用する予定です。
「Docusignのテクノロジーでこれから何ができるようになるのか、本当に楽しみにしています」と同氏は語っています。
