ドキュサイン導入事例

WWFジャパンが森林保護と契約業務の効率化のためにドキュサインを導入

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWF ジャパン)は、約100カ国で活動する地球の環境保全に取り組む団体「World Wide Fund for Nature(世界自然保護基金、WWF)」の日本における事務局で、生物多様性の保全、および人類による自然環境への負荷軽減のための活動、調査研究、政策提言及び環境保全思想の普及をミッションに活動しています。

環境保全と働き方の観点からペーパーレス化を推進

WWF ジャパンは、企業などが自然資源を調達する際、自然環境への負荷を出来るだけ減らした持続利用を推奨しています。「例えば、木材や紙、植物油、天然ゴムなどです。現在の消費の仕方は、自然が再生産できるスピードを遥かに上回り、このままだと我々の子供や孫の世代が負債を払わされます。現在地球に住む 75億人の人間が消費する資源の量は、自然資源の再生産能力の 1.7 倍、つまり、地球 1.7 個分です。これでは、やがて環境は破綻してしまいます」と語るのは、WWF ジャパンで企画管理室室長を勤める安村茂樹氏。

「今回 WWF ジャパンが業務のペーパーレス化を検討した理由は2つあります。1つ目はこの環境保全の観点です。日本の紙の生産量と消費量は世界的に見ても多く、紙を持続的に使っていく必要があります。原材料の調達でも、希少な動植物や原生林を破壊することにつながっていないか、確認することが必要です。従って我々の業務から紙を極力排除する試みは自然な流れです。」

そして2つ目の理由として働き方を挙げ、「WWF のスタッフは世界中で活動しているので、場所・時間に関係なく業務を進めなければなりません。特に契約や決済に関しては、世界中に散り散りになっているスタッフをサポートして、円滑に進める必要があります。紙だとどうしても時間と場所に制約が生まれますが、デジタルであればいつどこでも仕事ができます」と安村氏は強調します。

世界標準であることと、コストパフォーマンスの良さからドキュサインを選択

上記の背景から、WWF ジャパンはペーパーレス化に向けて電子署名の導入を決断しました。国際事務局である WWF インターナショナル(スイス)やいくつかの WWF オフィスがドキュサインを導入していること、そして多言語に対応していることから、数ある電子署名ツールの中からドキュサインを選択。WWF の活動は世界中の企業や関係者と連携して行うので、全世界で通用することは必須でした。「また、他のツールよりもコストパフォーマンスが良いことがありました」と安村氏は付け加えます。

「導入に至るまで、2つチャレンジがありました。1つ目は、導入効果のイメージをもってもらうことでした。WWF ジャパン全体として、業務フローの電子化は進んでいるものの、電子署名にはまだ馴染みがなく、納得した上で使用してもらう必要がありました。2つ目は、実際に業務に当てはめる際に各部署のニーズをどこまで汲み取るかです。これに関しては、使用するケースごとに段階的に導入していかなければなりませんでした。上記 2 つのことに気をつけながら、最初は海外の WWF のネットワークで使い始めて、現在では IT 関連企業や個人事業主との契約と徐々に広がっています。」

海外との契約が30分で完了することも

「普通に航空便で契約書のやりとりをしていたら数週間かかります。速達のサービスでも往復で10日前後、かつコストがかかります。ところがドキュサインを使用すれば、契約を数時間、遅くとも数日で完了することができました」と安村氏はドキュサインの導入効果について語ります。ドキュサインでは年間で数億件を超えるトランザクションが世界中で発生していますが、その中の50%以上が15分以内で完了、60%以上が1 時間以内、80%以上が1 日で完了しています。これにはドキュサインにかかるコスト以上のメリットが存在します。

「ミャンマーとの協働プロジェクトでは、担当レベルでの事前協議が十分に行われていたので、双方代表による電子署名は30分で完了しました。ドキュサインのメリットは単なる業務効率化、スピードだけではありません。人事、購買、監査など、秘匿性のある人事、経費の領収書処理などにも活用できます。今後、局内で導入済みの他システムとのインターフェースの活用を図るとともに、国内企業ともドキュサインでの契約を進めていきたいと考えています」と、安村氏はさらなるペーパーレス化への夢を語りました。

今までにない合意体験がここに

ドキュサインは企業・組織の DX を推進するソリューションを提供しています。